手づくりジャム 春の野草・イタドリ編

イタドリは道端や土手にはえているタデ科の草。4~5月に生えてくる新芽は煮たり炒めたり天ぷらに。成長して太くなった茎は手でポンと折り、出てきた汁で喉を潤せます。呼び名はスカンポ、スイコンバなど、地方によりさまざまのようです。つちの塾のある宇治の東笠取でも「子どもの頃、学校の帰りに摘んで吸うてたんやで。酸っぱいけどお茶の代わりになるんや」と話す方も多いです。

このように古くから馴染みのある草ですが、繁殖力が旺盛で放っておくと背丈2メートルほどに育ってしまい、どんどん生育域を広げているタフな奴。農家にとっては厄介者のため、近頃は田植えの前になると一斉に刈り取られてしまいます。

厄介者も言い換えれば旬の食材。つちの塾ではジャム、炒めものにしたりして、みなで味わいま~す。

 

写真はイタドリのジャムです。柑橘類の酸味とまた違う、もっとスキッとして淡い酸っぱさが特徴で、クラッカー、ヨーグルト、バゲットにと、子どもたちもお気に入り。大人は「赤ワインのアテにいいよ」と老若男女に人気です。